しわとたるみの原因はコラーゲン不足にあります。年齢があがると、しわやたるみにまされます。
どうにかして20代のころのハリのある艶肌に戻りたいと思っても、そう簡単には戻りません。
それは「重力のせい?」でしょうか?
しわやたるみが誰にでもでき、簡単には戻らないのは、実はコラーゲンの不足が原因だったんです。
コラーゲンは弾力のある線維
コラーゲンは、皮膚の真皮の部分に存在するタンパク質の一種です。
コラーゲンは線維状の構造を作る性質があって、皮膚の他にも筋肉やほね、内臓などの人体の多くの場所にあり、コラーゲン線維とよびます。
線維といっても、ゴムのような弾力を持った線維で、肌を押してももどってくるのは、コラーゲン線維が真皮に70%も含まれているからです。
しかしその弾力も、年齢とともに衰えていき、紫外線の影響でさらに衰えを加速させます。
まるで古くなったゴムと同じで、弾力をなくしていきます。
コラーゲンの寿命
もちろん生まれたときにできたコラーゲン線維がそのまま数を減らしていくだけが、コラーゲン線維の命の仕組みではありません。
ちゃんと新陳代謝は行われ、真皮の中にある繊維芽細胞という細胞から新しく作りだされてはいます。
そして古くなったコラーゲン線維は、酵素などで分解され消失していくのですが、この新陳代謝がとても遅いのです。
早くて2年遅くて6年かかるといわれています。
あまりに長いので代謝の実態を正確には計測できないということのようです。
このよう長期の間隔でようやく新しいものに入れ替わるのがコラーゲン線維です。
紫外線によってもコラーゲンは劣化
遅いからといっても新陳代謝が順調に、ずっと継続して行われればよいのですが、年齢があがると新陳代謝のスピードは落ちていきます。
40代くらいまでは、急速な衰えはありませんが、40代以降になると急速に衰えていくといわれています。
また紫外線によっても、コラーゲン線維は劣化していきます。
度重なる紫外線の照射によって、コラーゲン線維の弾力のあるゴムの働きが失われていき、加齢による劣化にさらに拍車をかけます。
ですから若いころからなるべく紫外線にはあたらない方がよいといえそうです。
年齢があがれば、さらに紫外線を避けるようにした方がよいといえます。
紫外線はシミやそばかすをつくるだけでなく、コラーゲンの弾力をじわじわと奪ってしまうのですから、肌のためには紫外線にできるだけ当たらないようにしたいものです。
早い時期からコラーゲンの健康と維持を
コラーゲン線維は、ゆっくりとした新陳代謝によって維持されている組織です。
ターンオーバーはのぞめませんので、新陳代謝をできるかぎり促す、または紫外線にできるかぎりあたらないようにして、コラーゲンの劣化を防ぐ。
そんな予防策を考えながら、ハリ艶のある若々しい肌を維持していきたいものです。
しわとたるみは一日でできるものではありません。長い時間をかけて作られていきますから、できるだけ早い時期からコラーゲンの健康と維持に努めるようにできるといいですね。

