骨粗しょう症は高齢者のなる病気で、骨がスカスカになることで骨折するもの、という印象でしたが、さにあらず、40代でも骨粗しょう症で骨折することもあるのです。
若いからと言って侮れない骨粗しょう症。
どうして骨折しちゃうの???
どんなことに注意をしたらいいのか、簡単にできる骨量維持法もありましたよ!
(NHKあさイチ・20140416水放送・要約と感想)
若くても油断大敵
骨粗しょう症という診断を受けるのは、その年齢の平均の骨密度の70%以下になったとき。
食べ物の好き嫌いがなく、運動が好きな女性でも40代ともなると、転んで足首や手首を骨折することがあります。
どうも高齢者だけの病気ではないようなのです。
特に骨は女性ホルモンとの関係が大きいので、閉経前5年くらいからは、一気に骨密度が下がるのが特徴です。
閉経が早い人は、その少し前から骨密度が落ちてくるので、早く対策をたてないといけないという話でした。
研究の結果、40代で骨粗しょう症と診断される人には、こんな要因があるのがわかりました。
・痩せている人
・母親の骨密度が低い人(母親からの遺伝率が60%ある)
痩せていると骨への刺激が少ないので、骨密度が増えにくいのだそうです。
反対に太っている人は、骨への刺激が大きく密度が高くなりやすいのだそうです。
骨の成長は10代まで
いろんな体の部位の成長は、二十歳くらいで終わるものですが、骨についてもそれは同じでした。
10代に目覚ましく骨の成長は進み、二十歳になるとほとんど成長せず、その後ほぼ横ばいから下降で推移します。
そのためいかに10代で丈夫な骨を作っておくかが、その後の一生を左右するといっても過言ではないです。
「骨貯金」という表現をアドバイスの先生はしておられたのですが、成長期に十分骨を作っておいた人は、閉経後に密度が下がってくるまでは心配ないですが、十分な骨を作っていなかった人は、平均より7割程度になるのが、40代で、そのころから骨折することになるそうです。
骨粗しょう症のリスク因子がわかっているので、紹介します。
・小柄でやせ型 ・両親や祖父母が骨粗しょう症 ・閉経している ・偏食(牛乳・乳製品が嫌い) ・運動不足 ・アルコールの多飲 ・喫煙 ・日光にあたらない生活 ・過度のダイエット ・ステロイド剤の長期使用(飲み薬で3か月以上)
特にこの中の、両親や祖父母が骨粗しょう症、アルコールの多飲、喫煙がいけないそうです。
アルコールと喫煙は、骨に必要なカルシウムを吸着させず流してしまうからだそうです。
私は骨粗しょう症ではないですが、アルコールをかなり飲むので、控えた方がいいみたい、ドキっとしました。(^-^;
骨密度が高くても骨折することがあるので要注意
骨密度が低いなら骨折の理由になりますが、なんと骨密度が高くても骨折する!!
とはどういうことでしょう?
経験者のアイさん69歳は、知らないうちに腰椎を圧迫骨折していたのです。
痛みはなく、猫背になってきたとか腰がちょっと痛いという自覚症状はあったというのですが・・
アイさんは同年齢の平均より30%も骨密度が高いのにも関わらずです!
アイさんの場合は、実は「糖尿病」がいけなかったのです。
糖尿病の人は、骨質が悪くなってしまっているのです。
骨はカルシウムとコラーゲンの半々でできているのですが、コラーゲンが糖によって劣化してしまい骨がもろく折れやすくなってしまうのです。
骨折する人は骨がスカスカという人だけでなく、アイさんのように質が悪くなってしまって折れる人が3割もあるそうですよ。
骨を守るには
20歳をすぎると、ゆるやかに骨密度は減少していきますから、それをせめて現状維持するために、できることを教えていただきました。
「かかと落としを一日50回行うことで、骨密度の維持効果ががある」というイギリスの論文から、一日一分の骨トレを伝授。
東京長寿医療センターの先生の指導です・・・
「一分間に40回のかかとをあげてストンと下す動作をする」
それだけで自分の体重にあった負荷が骨にかかるので、骨の密度が低下しない。
この運動を、サザンのなんとかっていう曲でやっていましたよ。
音楽に合わせてなら一分はすぐですよね。
1分に150から170拍の音楽を選んでやるといいですよ、と。
一か月くらいで体が慣れてきたら、倍の速さにすると、体重の1.2倍の負荷がかかるので、それくらいを続けるといいそうです。
また毎日の食事でも、カルシウムとその吸収を助けるものを合わせて食べるようにということでした。
カルシウムの多い、牛乳、ヨーグルト、小松菜、ヒジキをベースに、そこにビタミンK、葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12を多く含む食事がよいそうですよ。
ざっくりいうと、納豆、魚の缶づめ、こうなご、濃い色の野菜です。
毎日の食事を基本に骨密度を維持して、不足するならサプリメントを補うのもよいそうです。
また、最近の薬は骨密度をあげるものが出てきたそうなので、朗報です!!
骨粗しょう症は治療できるようになってきたのですね。
一昔前は、圧迫骨折に切開手術で対応できるようになったと報道されていましたが、手術を受けるには抵抗のある場所でした。
その手術も当たり前の時代になったようですが、(瀬戸内寂聴さんも90を超えて手術されています)これからは飲み薬だけで、対応できるようになるということでしょうか。
私の叔母のことですが、70代後半で骨粗しょう症といわれ、膝がいたくて正座ができなかったのですが、週一回の飲み薬を続けたところ、うそのように膝の痛みがなくなり正座ができるようになりました。
「もう痛くもなんともないわ♪」とすごく喜んでいました。
歩くのもスイスイになったので、ほんとにご機嫌な毎日になったようです。
骨密度をあげる薬があれば、あのつらい圧迫骨折をおこさずに済むのかもしれないと、期待をもってこの話を聞いていました。
生前父が、圧迫骨折になり、傷みをずっと我慢していたので、あのころから薬があったらなと思わずにはいられませんでした。
実はあなたも!?骨粗そう症・あさイチまとめ
これからもよい薬ができて、傷みから解放されるようになるのを期待しています。
両親や祖父母が骨粗しょう症、という人は、骨密度を測っておくと安心ですね。
骨粗しょう症財団のHPで検査できるところを紹介しています。 ↓↓ 骨粗しょう症財団
ここの病医院一覧のページで。
どうもありがとうございました(NHKあさイチ・20140416水放送)