コラーゲンが体内で果たす役割
コラーゲンという成分の名前は、テレビでもおなじみ、健康食品の中でも有名でしょう。
美容に関心のある女性なら、知らない人はいないほど関心をもたれているものです。
おさらいのようになりますが、コラーゲンとは何か、保水力と浸透力に優れた美容成分として、どう体に働いてくれるのか、そういった基本的なことをまとめました。
もう一度コラーゲン成分の基本に立ち返って記憶にとどめたい人に。
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コラーゲンとは何なのでしょう
コラーゲンと聞くと、ゼリー状のプルっとした物質を想いうかべると思います。
お肌のためにいいんだと、コラーゲン鍋のことを思い出しているかもしれません。
本当のところコラーゲンっていったい何なのでしょう?
コラーゲンはタンパク質のひとつで、私たちの体の組織のあらゆるところに存在しています。
主に皮膚、関節、骨に存在しています。
タンパク質とはいっても、やや違った性質を持っていて、大きな働きは、身体の中の細胞を繋ぎ合わせる働きです。
そして老廃物を体外に排出させる働きもあると言われています。
皮膚で見ると、コラーゲンは表面の少し奥の真皮と呼ばれる部分に存在して、細胞同士を繋ぎ止めつつ、コラーゲンそのものの中に、水分を保持しています。
コラーゲンの保持する水分のおかげて、皮膚を外側から見たときに、弾力のあるハリのある肌になっています。
皮膚にとっては欠かせない存在ですが、20代後半になると、徐々に減少傾向となります。
ハリがなくなって、たるみやしわになる大きな原因が、コラーゲンが真皮からなくなっていくからなのです。
コラーゲンが不足すると肌のハリが無くなるだけではなく、身体全体のいろいろな臓器に影響が出てきます。
骨がもろくなったり、髪が薄くなったり、関節が痛んだりといった症状になって表れてきます。
シワやたるみだけにコラーゲンが関係しているわけではなかったのです。
健康維持のためにも、コラーゲン不足をおこさないようにしたい、大切な成分なのです。
コラーゲンが体内に存在する理由
以上のように、コラーゲンは身体に必要不可欠な成分です。
お肌や髪への影響ばかりでなく、そもそもコラーゲンがどのように体の中で働いているか。
コラーゲンの本来の働きは、体内全体に存在して、各部位の臓器や骨などを結合させて、そのものを形成させていくという働きを持っています。
そして細胞同士を結合させる働きによって、様々な身体の機能を円滑に働かせるという重要な役割をになっています。
細胞同士は結合しあい、分裂したり増殖したり出来ていくのですから、コラーゲンのおかげで体は成り立っているといっても過言ではないでしょう。
こうした身体の働きに不可欠なコラーゲンは、美容の面から着目されがちなのですが、もっと深いところで私たちの体を動かす要素になっています。
コラーゲンは体内に十分な量あることによって、その役割を果たし健康な生活をもたらしてくれています。
見えないところでしっかり働いているコラーゲンを、今一度思い返してみて、人の体の仕組みの複雑さに思い至ります。
しかしながら、加齢によりその数が減少していくという事実もあります。
いつまでも自然に放置しておいては、減っていく一方なのです。
体の機能がゆっくりと低下していくので、新陳代謝の自然な衰えによりコラーゲンの生成量が少なくなっていきます。
新陳代謝の衰えを食い止めること、内側から補うことで、加齢による衰えを遅らせていけるというのが今の認識でしょう。
コラーゲンの保水力と浸透力
体の中で様々な働きをしてくれているコラーゲンですが、見た目の影響を考えるとやはり美肌への影響が一番関心のあるところです。
美肌の要素は、つや、はり、弾力といった要素が必要です。
そのうち、はりと弾力に大きな貢献をしているのが、コラーゲンです。
なにしろその保水力と浸透力は、素晴らしいものがあります。
新しいところでは、コラーゲンを低分子化したものが、化粧水に出ています。
コラーゲンを低分子化することによって、さらに大きな保水力を持てるようになりました。
肌の表面について水分を保てるように、膜を肌に張ることができるようになり、おかげで長時間肌の水分を保ってくれるのです。
水分を保てると、シワなどの隙間をうめるように覆えるようになるので、潤いのある肌へと導かれます。
さわるとモチモチ感も出て、弾力もでるようだといわれています。
低分子コラーゲンは非常に分子を小さくしているので、体内に吸収されやすい性質を持っています。
特に乾燥しがちな人は、表面からの吸収は大きいでしょう。
潤いの実感もわかりやすいはずです。
コラーゲンの持つ浸透力も素晴らしのです。
ただ浸透力の大きいものは、「マリンコラーゲン」という種類のコラーゲンです。
体内の必要な個所への成分浸透がよいコラーゲン、マリンコラーゲンを選ぶようにすると効果も出やすいというものです。
マリンコラーゲンというのは、海の生物から摂ったコラーゲンということです。
海洋性コラーゲンとも呼ばれています。
それに対して、豚や牛、鶏と言った動物から摂ったコラーゲンを「動物性コラーゲン」と呼んでいます。
マリンコラーゲンはそもそも動物性コラーゲンより分子が小さいので、体内への浸透力も優れているということです。
せっかく摂取しても、浸透し吸収しないことには意味がありません。
分子の小さいマリンコラーゲンの方が、肌への効果は出やすいとされています。
余裕があれば、使い比べてみて、その良さが実感できるといいですね。
コラーゲンが体内で果たす役割・まとめ
コラーゲンはタンパク質のひとつで、身体の中の細胞を繋ぎ合わせる働きがあります。
骨や軟骨、皮膚に主に含まれていて、組織の成長や連結にかかわっています。
コラーゲンは、細胞同士を結合させる働きによって、様々な身体の機能を円滑に働かせるという重要な役割をになっています。
コラーゲンを低分子化することによって、保水力がさらにアップ、化粧品に生かされ肌のハリ艶の維持に貢献します。
海の生物から摂ったコラーゲンは、分子が小さいので体内への浸透力も優れており、広く利用されるようになっています。