40代になると多い女性の悩みのひとつに、頭皮のカサカサ(乾き)と硬さがあります。
頭皮が乾くと、かゆみがでたり敏感肌になって、髪もカサつきやすくなってしまいます。
健康な髪が次第に細く弱くなっていくのも、年齢だからというよりは、頭皮の乾きが原因かもしれないのです。
美頭皮になるには・頭皮の乾きと硬さの悩みを解決したい
美スト3月号では、頭皮ケアについての特集があり、頭皮をケアする方法や、40代女性のシャンプーのやり方などを体当たりで実験していました。
ヘアケア剤とこれからどうやって付き合っていくのかも、年齢的に考えたいことですし、髪のパサつきをなくすための方法も知りたいという欲張りな内容になっています。
まずは専門家に日頃の疑問をぶつけてみます。
頭皮の美容液って顔用と何が違うの?
<専門家の答え>
顔から頭へと皮膚はつながっていて皮膚の構造は一緒。
でも皮脂量と髪の毛のあることが違います。
顔用の化粧水を頭皮につけても問題はないけど、髪の状態を整えるという目的にはあっていません。
年齢があがると頭皮の乾燥がすすむのはいたしかたのないことで、固くなったり動きにくくなってきます。
顔とは肌の状態や悩みも違いので、求める結果も違います。
皮膚を健康に保つという基本機能は同じでも、頭皮は美しい紙を育てる土台作りを重視して、商品開発されています。
エイジングシャンプーの香りがオバサンくさいのは?
エイジングシャンプーを使ったことはあるでしょうか?
どうもあれは年寄くさいにおいがして・・・と気になります。もっとフレッシュな香りがいいと思うのですが。
<専門家の答え>
オバサンっぽい香りの原因は、サンダルウッド、ローズマリー、ジュニパーといった、一般的な40代の女性が好む香りがつけられています。
個人によって香りとイメージや好みは違いますから、一概にババくさい香りとはいえないでしょう。
また頭皮によい効果がある香りがババくさいと感じる人もあるかもしれません。
配合バランスによったは爽やかな香りになるので、香りと好み効果が両立するものを探せると思います。
頭皮のお灸が気になります、血流改善になるのですか?
頭皮の血流が悪いと白髪が生えやすいとか、血流がよくなると丈夫な髪が生えやすいとかも聞きますので、お灸をするといいのでしょうか。
<専門家の答え>
頭部の一番上のところにある百会というツボにお灸をすると、血流がアップします。
血行不良の場所は感覚が鈍いので、熱く感じませんが、熱く感じるようになれば血流が改善した証拠です。
髪があってもお灸ができる「せんねん灸琵琶湖」は頭がぽかぽかしてきて、頭部の血流がアップします。
白髪の多い方には頭部のお灸は効果的。
手首のよ小じわの小指側、腱の内側にある神門のツボはストレスえ頭皮が固くなっているときにお灸すえると効果的、心をほぐし頭皮もほぐします。
第一指と第二指のまじわるくぼみにある太衝のツボは、のぼせて頭皮が赤くなっている人の血流改善に効果的。
育毛にも効果ありです。
次に体当たりで試してくれている、あこがれる美髪の持ち主のやっていることお、試してみました。
頭皮にいいといわれる「あれこれ」をつけて美髪を維持しているようなのですが、本当に効くのかどうか。
なかでもやってみて「よかった」といえるのが、リンゴ酢とココナツオイルです。
リンゴ酢を頭皮につけたら・・・よかった!
激辛のコスメ本に紹介されていたのが「リンゴ酢」。
お酢はリンスのかわりに使うといいと書いてあったので、ライターさんが実験、直接塗布してみたところ、頭皮がすっきりして髪はサラサラになり、ツヤがでました。
お酢には殺菌効果があり、酢の影響で皮脂が取り除かれ、地肌の汚れを程よくピーリングしてくれる効果があります。
普通のお酢でもいいですが、リンゴ酢の方が香りが良いので使いやすい。少し薄めた方が刺激が少なくて使いやすい。
ココナツオイルを頭皮につけてみたら・・・よかった!
手で温めるとすぐに溶けるココナツオイル。
指先でマッサージしながら地肌と髪に塗布すると、香りもよくてほっとリラックスできます。
顔や首についても安心して使えます。
その後シャンプーしてドライさせます。
髪のつやも潤いもととのって、満足の仕上がりに。
浸透力が高いといわれています。また保湿効果が高いので髪や頭皮にもその効果が期待できます。
抗菌消炎効果もありです。
卵白を使ってみたら・・・まあまあよかった
卵白を軽く泡立てて、濡らした髪と頭皮に塗布。
少し置いてぬるめのお湯で流してドライ。
きしむので乾かすときにさばきながらしなければなりませんが、乾くと髪がふんわりしボリューム感がでます。
アミノ酸スコアが100でミネラルビタミンの豊富な卵白。
殺菌作用のあるリゾチームも入っているのでパックすることで頭皮の雑菌の除去ができます。
ビールを使ってみたら・・・まあまあよかった
ナオミ・キャンベルのブログで発見したのでビールを使ってみました。
濡らした頭にビールを直接かけてマッサージを。
少し置いてから流してドライ。
酵母入りのものを使用しました。
炭酸効果で地肌がすっきりします、でも毛先はパサパサに。
油分がないので軽い仕上がりになりますが、手軽にできそうです。
サプリメントにもあるビール酵母は、髪や頭皮によいアミノ酸やミネラルを含んでいますので、ビール酵母入りを使うとよいです。
アボカドを使ってみたら・・・まあまあよかった
水谷雅子さんが使っているアボカド、熟したものをペースト状にして地肌をマッサージしながら塗布。
密着感があって頭皮が潤います。
ドロドロで滑らかになるまでつぶす方がいいです。
アボカドいは抗酸化作用のあるビタミンE、乾燥から守てくれる不飽和脂肪酸、DNA合成に必要な葉酸、どれも美容にいい成分がたっぷりと含まれています。
ちょっと手間がかかるのが難点。
ヨーグルトを使ってみたら・・・イマイチだった
美容ブロガーさんの間で話題のヨーグルト。
濡らした髪と頭皮にそのまま塗布したところ、だらだらと垂れてくるのでタオルを巻いて留めなければならない。
匂いも気になる。
ブローすると髪のまとまりはよいけど、艶のない髪になってしまいました。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、髪や頭皮についたスタイリング剤やほこりなどの汚れを取り除く効果があります。
乳脂肪が髪や地肌に潤いを与える効果はあります。
はちみつを使ってみたら・・・イマイチだった
IKKOさんははちみつをシャンプーに混ぜて使ってます。
頭皮につけるのも髪につけるのもうまくいかず、髪が飴nように絡んでしまいます。
しかし熱めのお湯で流した後は、ツヤがでました。
天然の保湿剤として、アミノ酸、ビタミン、ミネラルが数種類ずつ含まれています。
地肌への浸透具合は不明ですが、美肌効果は期待できるでしょう。
マヨネーズを使ってみたら・・・イマイチだった
卵もオイルも酢もと、よさそうなものが全部はいったマヨネーズ。
出しやすく塗布しやすいところがグッド。
しかし臭いがキツイです。そして臭いが残るのも難点。
仕上がりはとてもいいです。
市販のマヨネーズには香辛料、乳化剤などの添加物が入っています。
髪と地肌につけるなら、手作りのもので、卵・お酢・油だけのものがよいでしょう。
(千春皮膚科クリニックの渡辺千春先生がアドバイスされています)
美ストのライター小島さんが、全部に挑戦して感想を述べられています。
ヨーグルトなんかはよさそうだと思ったのですが、ツヤがなくなってしまう感じなのですね。
「リンゴ酢」「ココナツオイル」この二つが満足のいく仕上がりなのですね。
実際に挑戦してくださって、このページを見つけてなんだかうれしくなりました。
さて今度はシャンプーの話題。
自分にあったシャンプーとシャンプーのやり方についてです。
髪をいたわる洗い方
シャンプーが髪を傷め頭皮を傷めているかもしれないので、正しいシャンプーのやり方を知っているかどうかは、今後の髪と頭皮のケアに欠かせないことですね。
アドバイザーは「シャンプーをやめると髪が増える」の著者でもある、宇津木龍一先生(クリニック宇津木流)
まずシャンプーの量を減らし、洗う頻度を減らす、慣れてきたらぬるま湯だけのシャンプーに挑戦してくださいと。
宇津木龍先生の教えるシャンプーのコツ
シャンプーの時のお湯の温度は、34度以下で十分です。
熱いお湯は過剰に皮脂を落とすだけでなく、髪や頭皮の乾燥を招くそうです。
洗う前にブラッシングして髪の流れを整えておきます。
ブラッシングしておけば、ぬるま湯のみでも余分な皮脂や汚れをしっかりながせます。
シャンプー剤がついていない濡れた髪は絡まりやすいので、シャワー中にも目の粗いブラシでとかしながら流すのがコツ。
タオル二枚でしっかりタオルドライします。押して拭くように。
そしてドライヤ―で乾かす時間をできるだけ短縮します。
最後に乾かしますが、自然乾燥が一番よいです。
ドライヤーを使うなら髪を持ち上げながら少量ずつ乾かし短時間んで済ませます。
急激な温度変化は髪にも頭皮にも負担をかけることを忘れずに。
ストレスで頭皮が硬くなる!
ストレスがかかると交感神経が優位になり、血管が収縮して血行が悪くなります。
頭皮は毛細血管が集中しているので反応が顕著にでます。
側頭部や後頭部の頭皮と比べて頭頂部が硬いと感じたら、ストレスがたまっています。
そんなときは頭皮マッサージを。
植物エッセンシャルオイルを使えば、アロマのリラックス効果と副交感神経を素早く高めてくれます。
美頭皮になるには・頭皮の乾きと硬さの悩みを解決したいまとめ
美頭皮、美髪になるために、好みにあったエイジングシャンプーを見つけて利用するとよいです。
洗いすぎは禁物で、34度以下のお湯で洗う前のブラッシング、乾燥は自然乾燥がベスト。
リンゴ酢とココナツオイルは、美髪になれるし扱いやすい。
アボカド、ビール、卵白を使って髪がきれいになるか実験したところ、まあまあという結果でしたが、感覚には個人差があるので、向いている人もあるかも。
シャンプーは使い過ぎ、洗いすぎでよけいに皮脂がでてしまうので、洗いすぎを避け、お湯だけでも油分や汚れは落ち、ハリやコシも出てくると宇津木龍一先生。
頭皮の血流改善は美髪につながりますので、頭皮のお灸やマッサージも取りいれるとよさそうです。
美ストーリー3月号(2015)は、美頭皮相談室という企画の中で、エイジングに伴う頭皮のカサツキや硬くなることについて、詳しい内容がかかれていましたので、参考にさせていただきました。