NHKためしてガッテン放送 「最新情報更年期対策術!」 オンナをあきらめない40代からの体管理 更年期のコリ疲れ解消 がん死激減
更年期は閉経の前後数年間のこと。
もちろん女性特有の悩みや苦痛です。
閉経ころになると、卵巣からでるホルモン(エストロゲン)が減少してくることで、更年期症状がでます。
今回は更年期症状を激減させてくれる、ホルモン補充療法についてです。
「最新情報更年期対策術!」 オンナをあきらめない40代からの体管理 更年期のコリ疲れ解消 がん死激減
更年期障害とか更年期の症状としてよくきかれるのは、
ほてり、頭痛、肩こり、どうき、汗、ゆううつ感、めまい、耳鳴り、疲労感、イライラ、冷え、不眠、ぼーっとする などの症状がいくつもあらわれてきます。
番組ではつらい更年期症状で、3年間も苦しんでいた山本さん(50歳)が、毎日家事をこなすことさえも困難な、ほてりや汗、どうき、疲労感などで悩んでいる様子を話してくださいました。
ホルモン補充療法
そしてホルモン補充療法を受けることによって、1週間後には症状が随分と改善されて明るい笑顔をみせてくださっていました。
結論からいくと、更年期症状がつらい人は、ホルモン補充療法をすると、症状が緩和されてとてもいいですよ、そして思っているような不安はありませんよ、ということです。
日本人の女性はホルモン補充療法を2%の人しか受けていないそうです。
オーストラリアの女性は66%、カナダの女性は45%も受けているそうです。
どうして日本ではホルモン補充療法が一般的に浸透しないのか、について不安な要素があるからだということがわかり、その不安を解決する資料を用意してくださっていました。
日本人はもともと我慢をするのがあたりまえと考える人が多いのが特徴のようです。
街角のインタビューでも、我慢している、ガンになるかもしれないので不安、といった声が多かったです。
そこで、その不安を解消してくれる資料ですが、1970年代の後半には、女性ホルモンの二種類のホルモンを併用することで、子宮体ガンの発生を防ぐことができる、とアメリカでは研究成果が認められています。
子宮体ガンのリスクが増えることはない、というのが結論でした。
また乳ガンについても、2~3年くらいのホルモン補充療法の期間では、乳ガンのリスクは増えない、という結論でした。
ホルモン補充療法は、だいたい2~3年で終ることが多いそうです。
辛い症状が改善していけば、徐々に薬の量をへらしていくなど、調整がされるそうです。
ホルモン補充療法を始めるに際しては、がん検診を同時に受けなければならないことになっているそうです。(乳がんと子宮体がん)
そこで先ほどの山本さんは、がん検診をうけたところ、乳がんの小さいのが見つかりました。そのままにしておいたら、大きく悪化してからしか発見できなかったかもしれません。
乳がんの小さいのがあったので、ホルモン補充療法がうけられないという結果になってしまいましたが、漢方療法を受けることで改善していったそうです。
ホルモン補充療法ガイドライン
アドバイスをしてくださる先生は、ホルモン補充療法ガイドライン作成委員の産婦人科医師、岡野浩哉さんです。
先生によると、ガンが見つかった場合は、ホルモン補充療法はできないけれど、漢方旅法と症状別の対処療法があるので、随分と改善するそうです。
またお薬代金は、ひと月1000円程度だそうです。
ホルモン補充療法はホルモンを大量に足すというものではなく、若返りの薬ではない。症状を緩和するためのもの。
一度はじめてもやめることはいつでもできる、とおっしゃっていました。
更年期の症状が確実に緩和されるのですから、今や乳がんや子宮体がんのリスクもないことがわかったので、更年期症状で苦しんでいる人は、ぜひ治療にふみきった方がいいのでは、と思いました。
ホルモン補充療法をうけてはいけない人は、これまでに乳がんや子宮体ガンにかかったことがある人、脳卒中や心筋梗塞の経験のある人など、重篤な病歴のある人はできないそうです。
ホルモン補充療法は産科婦人科で受診を。
日本では戦後になって平均寿命が50歳をこえたそうです。
ですから今更年期の人の親やその親は全く治療法はないですし、我慢するのがあたりまえできているのを、みてきたことから、ホルモン補充療法への不安が先にたって、知っているけど踏みきれない人が多いみたいです。
この数年でホルモン補充療法の治療は格段にすすんで、研究も進んでいるとのこと。
今回ガンのリスクもないということなので、もう、更年期症状で苦しまないで、治療をうけるのがベストだと思いました。
更年期を終えたら、またすがすがしい毎日
更年期を終えたら、またすがすがしい毎日がやってくるようです。
更年期の時期の数年間を快適に過ごすためにも、その後の人生を謳歌するにも、ホルモン補充療法は大切ですね。
それから、卵巣からでるエストロゲンの、ホルモン補充療法でももちろんこれを補充するのですが、このエストロゲンというホルモンの働きが最近、ものすごく素晴らしいことがわかってきたそうです。
たとえば、子宮内膜を増やすだけでなく、 悪玉コレステロールを減らす、 脳の血流を増やす、 骨密度をアップさせる、 皮膚のコラーゲンを増加させる、 などの働きがあることがわかってきました。
長年医師と相談の上、ホルモン補充療法を続けている方のお話が印象的でした。
岡安さん(66歳)は更年期症状の緩和からホルモン補充療法をはじめ、薬を14年間飲み続けているそうです。
飲み始めは骨密度がマイナス6%だったのに、今ではプラス32%と、20代なみだそうです。
転んでも、骨折しなかったそうで、血液も全く問題なくいいそうです。体調も万全だそうで、いいことずくめみたいでした。
健康管理の一環で、ホルモン補充療法を続けているそうですが、これからの時代は、ホルモン補充療法がもっともっと当たり前になって、更年期以降の女性の強い味方になってくるのかもしれないと思いました。
そうなれば、女性の体は、食事の管理や運動の継続とともに、ホルモン補充の薬を飲むことで、ますます元気で病気しらずになっていくのではないか、と思えました。
最新情報更年期対策術!まとめ
新しいホルモン補充療法のお話、どうもありがとうございました。
不安や迷いをなくしていけそうです。
NHKためしてガッテン2010年10月27日放送 「最新情報更年期対策術!」 オンナをあきらめない40代からの体管理 更年期のコリ疲れ解消 がん死激減