NHKあさイチ2011年6月29日放送されました 「イチからわかる内部被ばく」
放射線の被ばくこれからいったいどうなっていくでしょう?
今回は内部被ばくについて詳しい説明をしていただきました。
余計な心配や不安にさいなまれないためにも知っておきたいですね。
水、空気、食べ物によって内部被ばくする
アドバイスして下さるのは、内科医の斎藤起先生と、立命館大学の安斎育郎先生です。
まず内部被ばくは、口にする、水、空気、食べ物によって被ばくすることです。
体にはいってきたヨウ素やセシウム、ストロンチウムなどで細胞が傷つけられることにより、ガンの原因になることが懸念されます。
ヨウ素は甲状腺に、セシウムは全身に、ストロンチウムは骨に蓄積して、細胞を傷つけます。
今は新たに大量の放射線は出ておらず、今土にあるもので内部被ばくが心配されるものは、3月20日以降に降った雨によるものとおっしゃっていました。
茨城県結城市などでの野菜の放射線の検査などで、3月下旬4月当初に検査されて以降検査がないことや、ピックアップした、茨城県の6カ所での検査では、どれも低い数値のしか検出しなかったということが報告されました。
根菜類はこれから検査されることになるそうです。
日本食品分析センターでは、今1日にこれまでの1年分の食品の検査の依頼があるそうです。
例えばトマトの検査では20秒間流水で洗ってから水分をふき取り、ヘタをとって小さく切り、約2キロこれを用意します。
機会に入れ、約20分間計測することで放射線の量がわかるそうですが、一つの検査で、約4時間かかるということもあり、機械の数が足りずとても間に合わないそうです。
そして一つの食品の検査に、2から3万円かかるのだそうです。
このあたりのことは専門家の方から、なんとか政府にしてもらえないかという要望も出ています。
放射性物質を除く方法
放射線の残量が心配な方に、10~80%放射性物質を除く方法として次のような方法が紹介されていました。
・放射性物質は水に溶けやすいため水で洗う。
・ゆでることで、放射性物質を水中に放出する。(約60%水中に出るそうです)
・酢につけこむ。(放射性物質は水よりも酢に溶けやすいそうです)
肉魚のゆで汁、野菜のゆで汁、つけ込んだ酢は、利用せず捨てます。
これらのことで40~60%放射性物質を除去できるそうです。
健康増進と食べ物
安斎育郎先生は、健康な食材を沢山たべて、抗酸化作用を高めるのが良いことだともアドバイスされていました。
質問)内部被ばくの症状はどのようなものですか? ⇒今の放射線量なら、症状はでないと思ってください。
質問)体外へ排出しやすい食材は何でしょうか? ⇒リンゴの中のペクチンという成分が良いです。
(上記の料理法とペクチンが良いということについては、「チェルノブイリ放射能と栄養」という本に書かれているそうです)
質問)傷ついた細胞は修復しますか? ⇒年単位で修復します。
ペクチンについてですが、食物繊維でも代用できるそうです。
すりおろしたリンゴでも、効果があります。また柑橘類にもペクチンは入っています。(安斎育郎先生)
野菜の放射能の不安が募る中、産地では、、放射能の数値を知ってもらったうえで、安心して購入してもらえるように、検査結果をはっきりサイトにのせている農家もあります。
土壌に放射能が見つかった農家では、汚染された土壌を取り除き、そこにひまわりの苗を植えていました。
ひまわりは土から放射性物質を吸収する、働きがあるのだそうです。
内部被ばくへの質問
放射能物質については不安に思われる方も多く、視聴者さんからの質問が相次ぎました。例えば、
質問)がんにかかったことのある人は、放射線で再発しやすいですか? ⇒がんが誘導されることはない。
質問)人にうつりますか? ⇒そういうことはありません。
質問)下痢や鼻血で人にうつることありますか? ⇒そういうことはありません。
質問):ころんでけがをしたら、そこからの汚染はありますか? ⇒洗い流せば大丈夫です。
質問)プールの水が汚染されていた場合はどうなりますか? ⇒内部被ばくはしません。
今現在は放射能で汚染された食品は出回っていないことになっていますが、これまで経験のない事ばかりですので、心配はつきません。
放射性物質が体にどんな影響を与えるのか、長い年月かかってわかってくることもあるようです。
これからも健康に関する話題として、意識的に知識を吸収していてきたいと思いました。
どうもありがとうございました。
★リンゴのペクチン、食物繊維でも代用できる、覚えておきたいですね。
NHKあさイチ2011年6月29日放送されました 「イチからわかる内部被ばく」
先に紹介した本です
ペクチンのサプリメントや粉末もあります、参考にしてください
NHKあさイチ2011年6月29日放送されました 「イチからわかる内部被ばく」