水産物の検査
「牛肉からセシウム 検査は万全か?」 NHKあさイチ2011年7月11日放送されました
魚の検査が茨城県の鹿島灘で検査されています。
これまで57種類の水産物の検査が行われていました。
取材の日はハマグリの検査でした。
漁をした場所と時間を記録し、3キロ分を、抜き取り検査です。
今までも4月に2回、5月に2回検査をしてきましたが、いずれも国の基準を大きく下回ってました。
ゴマさばは、頭と内臓をとって検査。
たこは15分間ぬめりを取り、700グラムを大きく刻んで検査をします。
検査機関に持ち込んでヨウ素とセシウムの検査です。
1.5時間かかるそうです。
アドバイスには、東京海洋大学の石丸隆先生と、○○大学名誉教授の安斉育郎先生。
海産物の検査はあっても、餌となるプランクトンの検査がされていません。
海の水自体は0.5ベクレル以下に現時点では薄まっているそうです。
食物連鎖との関連
放射線がプランクトンの中に取り込まれて、プランクトンが長く生きたときに、食物連鎖の中でどうなるのか?
オキアミを食べている魚への影響は、大型の魚になるほど、放射能の取り込みは大きくなるそうです。
大型のスズキになると、半年ほどかかって、海水濃度の100倍以上になるそうです。
番組ではオキアミを採取してきて、検査をしていました。
セシウムが、キロ当たり6ベクレルで、暫定基準の70分の1でした。
検査された結果は心配するほどではないということです。
これからは他のものを調べて、汚染ルートをつぶす努力をしていかなければいけないとのこと。
現在は検査機、そのものが不足しています。
海中のホットスポットについても調査が必要になってきます。
ドロは海底の低いところにたまるので、調査していくことになるだろうと、石丸先生はおっしゃっていました。
牛乳の検査結果
さて牛乳についてですが、会社独自では放射能の検査はしていないそうです。
それはすべての原乳がステーションで検査を受けているからだそうです。
常にかくはんされている、原乳90トンから500mlをぬきとって、原子力センターで検査を。
結果はヨウ素、セシウムとも検出されませんでした。
福島や茨城県では、週に一度牧草をモニタリング検査をしているそうです。(4月11日以降)
3月11日以降収穫した牧草は与えていないとのことでした。
酪農家の方々は、牧草を他県から買い取って与えているのだそうです。
放射能物質の現状
・ストロンチウムは骨にたまりやすいそうですが、4月に検査してから1ヶ月かかってようやく結果が出るのだそうです。
・今ヨウ素は検出されなくなっています。
・これからはセシウムとストロンチウムに、注目していかなければならないと安斎先生はおっしゃっていました。
・川魚の情報は水産庁のHPにのっているそうですから、参考にしましょう。
今朝、7月12日の新聞に、4頭の牛が放射性セシウムが検出されたわらのエサを食べていたこと、それが9都道府県に出回っていることが問題になっていました。
消費されずに保管されていた食肉から、最大で国の暫定規制値の6.8倍に当たる、3400ベクレルのセシウムが検出されたとのこと。
福島県南相馬市の農家が出荷した肉用牛から、放射性セシウムが検出されたことから、農林水産省は11日午後、福島県と隣接する宮城、山形、栃木、群馬、新潟の6県の牛肉検査をすると発表しました。
食肉処理場で処理した牛肉の抽出数や検査回数を増やし、暫定規制値を下回っているかの安全確認を徹底するとしています。
これからの牛肉の検査の動向などにも、注目が必要になってきました。
口にはいるものだけに、心配は続きます。
放射線を除去することは、とても難しいことなのだと、あらためて思いました。
「牛肉からセシウム 検査は万全か?」 NHKあさイチ2011年7月11日放送されました