NHKあさイチ2011年9月中旬ごろ日放送されました 「脳卒中による麻痺が劇的に改善する川平法」
鹿児島大病院霧島リハビリテーションセンター(鹿児島県霧島市牧園町、センター長・川平和美(かわひらかずみ)教授が開発した、リハビリ法によって、脳卒中の麻痺が劇的に改善する患者さんが急増しているそうです。
脳卒中による麻痺が劇的に改善する川平法
これまでは、 脳卒中による片まひ(半身不随)は、機能回復が困難とされてきました。
一度破壊された神経細胞は再生しないため、まひは回復しないと考えられてきたからです。
脳細胞に刺激を送ることで、新たな脳細胞の神経回路が
それが、川平和美先生によって、脳細胞に刺激を送ることで、新たな脳細胞の神経回路ができ、機能が回復していくというのです。
新たな脳科学の進歩によって、また新しい希望がわいてきます。
「川平法」の訓練
番組で紹介された患者さんは、「川平法」の訓練をうけることで、麻痺で動かなかった手が少し動くようになって、2ヶ月で小さい針も穴にさせるよになっていました。
そしてその後も自宅でリハビリを続けることで、植木の仕事もできるようになっていました。
番組に出演された川平和美先生は、手首を回すためのリハビリの例を教えてくださっていました。
掛け声と皮膚刺激をあわせて、必要な筋肉を使うようにする方法でした。
刺激を与えてから動かすと、動きやすくなるのだそうです。
「促通反復療法」とも「川平法」とも呼ばれているそうで、いまのところ川平和美先生のいる病院を中心に、福岡の一部の病院で行なわれているだけだそうです。
2年間治らなかった麻痺の方が、1ヶ月ほどのリハビリでコップを持って飲んでもどすという動作ができるようになり、とても喜んでいらしたのが印象的でした。
今まで、機能回復できないとされていたものが、この療法によって回復できるようになってきたことは、本当に患者さんや家族にとって朗報です!!
1日2時間近くかけて運動を繰り返すことが大切になるそうで、まだこの療法ができる専門家が少ないことと、時間がどうしてもかかることがネック。
全国の理学療法士さんを同療法の実習生として県内外から受け入れているそうなので、これからどんどん、広まっていって欲しいと思います。
脳卒中による麻痺が劇的に改善する川平法・あさイチまとめ
「促通反復療法」「川平法」を施してくれる理学療法士さんが増えることで、中程度の麻痺の方は回復できるようになるのです。
人の脳の力はすごいですね。 これからも、人の中に隠されている力が、もっともっと発揮できるような治療法が開発、進歩していくのかもしれません。
もちろん病気にかからないように心がけることが最重要ではありますが、成果のあがる機能回復訓練法は、患者にとって明るい希望の光ですから、頑張る力になれます。
NHKあさイチ2011年9月中旬ごろ日放送されました 「脳卒中による麻痺が劇的に改善する川平法」