たけしのみんなの家庭の医学放送 「あなたの老化を止め若さを保つ緊急SP」
目と耳の老化は、誰にでもやってくるようですが、近年40代でも老化による病が発症してしまうこともあるそうです。
40代でも老化による病が発症してしまうこともある
そうなってしまう背景には、ある生活習慣が関係していたのでした。
例にあげられていた、営業職の32歳の男性。多忙と夜の接待が続いていたそうです。
35歳のときの検診で再検査となりました。
若いのに不思議ですね。詳しくしらべてみたところ動脈硬化が進んでいるとわかりました。
これはいけないと、食事に気をつけ野菜を中心に。
やせて体調もよくなると、またもとの生活にもどりリバウンド。おなかもぷっくりと貫禄の体になるのを繰り返していったそうです。
そして49歳で部長になったとき電話の声が聴き取りずらくなったり、家でテレビの音が大きいといわれるようになった。
52歳になって後ろからくる車のクラクションが聞こえず、危ない目にあうなど、聞こえに問題がでてきてしまいました。
加齢性難聴
身の危険を感じるようになり診察を受けると、なんと、「加齢性難聴」との診断が。これはだいたい60歳くらいから発症するそうで、65歳だと3人にひとり、75歳で3人に二人の頻度になる病気だそうです。
「加齢性難聴」は高い音が聞こえなくなる病気で、普通の会話には不便を感じないそうです。
耳の奥の方にある蝸牛という場所で、有毛細胞という組織が手前の方の高い音に反応するところから組織がこわれていってしまうのだそうです。
それで高い音が聞こえなくなるのですが、有毛細胞の組織がこわれる理由は、有毛細胞に届く毛細血管がつまったり破壊されることで、栄養や酸素が届かなくなり、組織がこわれるのだそうです。
有毛細胞はこわれると、もう二度ともとにもどらなくなるということですから、いずれ起こる老化だとしても、できるだけ遅くしたいものです。
この方の例からみると、病気の原因は暴飲暴食です。動脈硬化が耳の毛細血管で進行したことで高音がきこえなくなってしまったのです。
ほかに原因として糖尿病、虚血性心疾患、腎疾患もあるそうですから、もしこれらの病気のある方は、聞こえにも注意が必要ですね。
耳の老化をふせぐためには
耳の老化をふせぐためには、普段の食生活をきちんとして、食べすぎ飲みすぎにならないように気を配る必要があります。
動脈硬化を起こしやすい食べ物を沢山とるのも控えた方がいいでしょう。
番組の中で、加藤茶さんがゲストで出演されていましたが、67歳でお肉が大好き野菜は嫌いという食生活で、血圧が高いそうです。
聞こえの検査を番組でおこなったところ、一方が危険域にはいっていました。
血圧を下げる努力をして下がったとしても、聞こえ方は治ることはなく、左右が普通は同時に悪くなることから、いい方の聞こえも悪化する可能性があるということでした。
ゲストのヒロミさんは45歳なのに、4000ヘルツだけが聞こえないという状態で、こういう方も時々あるそうです。
騒音性難聴
「騒音性難聴」ということで、原因ははっきりしていて、若いときに大きな音を聞いていた、音のうるさいところにいた、頭に怪我をしたといった経験のある方にだけ、おこるのだそうです。
ヘッドホンで大音量で音楽を聴いているうちに、4000ヘルツあたりが聞こえなくなってしまうのですから、大音量で音楽を聴く習慣のある人はやめるようにした方が、いいようです。
普通の会話や生活音は、500~4000ヘルツの範囲なのだそうです。会話の聴き取りに支障がでるようだと、やはり不便を感じるようになるかもしれないですね。
目の老化、老眼
目の老化、老眼についても、誰でもおこる老化現象として避けることはできないようです。
家庭でできる目の老化のチェックの仕方が紹介されていました。
目のそばに新聞をもってきて、本文の漢字を見て、だんだん遠ざけていく。見えづらくなる寸前でとめて目からの距離をはかるというもの。
目と新聞の距離が30センチ以内なら、老眼はそんなに進行していないそうです。
30センチをこえると老眼の兆しなのだそうです。
10代の人は目から6センチや7センチの距離でも見えるそうですね。視点を近くにあわせることができるわけですね。
老眼になると老化で水晶体が伸縮しなくなって固定されてしまうので、近くに視点があわせられなくなってしまうということです。
最近は老眼を治療することもできるようになったそうです。
近眼の手術のレーシックというのは、もうおなじみになってきたようですが、老眼も手術で治すことができる時代になったのです。
港みらいあいクリニックの坪田一男先生はレーシックの権威の方ですが、老眼の手術を開発されたそうです。
老眼の手術は「アキュフォーカス」
老眼の手術は「アキュフォーカス」という名称で、片方の眼の角膜に穴のあいた薄いリングを埋め込むのだそうです。
乱視と老眼を同時に治す手術を、ビデオでみせてくださいましたが、全て合わせて15分強という短時間での手術でした。
老眼だけの手術ならもっと早くすむようです。
最初に眼に点眼麻酔をかけ10分待ったあとからの、手術開始になります。
術後は10分安静にしてレンズを固定させれば、もう帰っていいそうです。
約2週間程度で安定した視力になるみたいです。
坪田一男先生によると、昨年の12月からはじまったばかりの手術で、失敗はない。
もしあわなければレンズをとればいいので、安全性が高いそうです。
老眼の手術がこんなにも早く済むなんて、びっくりです。危険度も少ないみたいですし、これから手術できる病院が増えていくのでしょうね。
眼が見にくいととても不便ですから、失敗が少なく受けやすいとなれば、希望者は非常に多いと思われます。
白内障などの手術とも併用できるようになるのでしょうか。そのあたりの話しはなかったですが、朗報ですね。
費用のほどはわかりませんが、短い手術といえども、最新のエキシマレーザーという機械を使うそうで、今はまだ高額なんだと思います。今後広まっていけば、価格も低くなっていくといいですね。
まとめ
若いころからのよい生活習慣が老化をより遅くする、若さを保つことになるというのは、毎日の積み重ねがやはり病気に多いに関係しているのですね。
たけしのみんなの家庭の医学2010年8月17日放送 「あなたの老化を止め若さを保つ緊急SP」 ゲスト、岡本麗さん、加藤茶さん、うつみ宮土理さん、ヒロミさん、ほか