クレンジング料・自分にあった選び方
最近のメイクアップは水や汗に強くて、崩れにくいのが特徴です。
化粧崩れしないという点で優れているのですが、いざ化粧を落とすとなると、クレンジングをおこなわないとちゃんと落ちてくれません。
化粧の脂汚れであるメイクアップが落ちるためには、油分と水をなじませる界面活性剤が欠かせません。
その界面活性剤、肌には悪いというイメージがありますが、界面活性剤の量や質でクレンジング料の良い悪いがきまってくるんです。
まずはクレンジング料のタイプによって、それぞれの特徴をみていきます。
タイプ別によるクレンジング料の特徴
メイク落としの種類は大きく分けて四つの種類があります。
肌への刺激の弱い順から並べてみると、一番弱いタイプがクリームタイプ、次に泡タイプ、次にオイルタイプそして一番刺激が強いのは、ふき取りタイプです。
クレンジング料は、化粧品の中でも肌への刺激が最も強いものなので、よく落ちるものというだけでなく、肌への刺激とのバランスを考えながら、使っていくのがよいですね。
そこで最初は一番刺激の弱いクリームタイプの特徴をみてみます。
ミルク状になったもの、ジェルタイプのものも、クリームタイプに含めます。
クリームタイプのもので、洗い流せるものであれば、肌への刺激は最も少ないです。
しかしながら、水気が多いのでメイクアップ料とのなじみはよくありません。
そのため落ちにくさを感じるので、肌をこすって傷をつけやすくなってしまいます。こすらないよに注意が必要です。
ファンデーションを厚塗りしたようなときは、他のもっと落ちやすいものを選んだ方がよいでしょう。
粉白粉だけの場合は、クリームタイプのクレンジング料でOKです。
次に泡タイプのクレンジング料(油性ジェルタイプを含む)ですが、泡は多量の水分を含むので、メイクアップ料とのなじみが悪いです。
それを補うのために界面活性剤が多く配合されていて、肌のうるおいが失われがちです。
オイルタイプのクレンジング料はどうでしょう。
オイルタイプのもの(リキッドタイプを含む)は、油分を大量に含むのでメイクアップ料とのなじみはとてもよいですが、界面活性剤も多量に含まれています。
滑りがよいため、肌をこすってしまいやすいのが難点です。
最後にふき取りタイプのクレンジング料について。
ふき取るタイプのものは、肌へいつも刺激を与えるので、最も肌の負担になります。
毎日利用するとシミを作ったり肌が赤くなったりすることもあって、手軽ではありますがあまり使わない方がよいといえます。
どのクレンジング料にも、メイクアップ料を落とすための界面活性剤が含まれていますので、その中でもできるだけ肌への刺激のすくない化粧落としをまずは選びたいものです。
界面活性剤のこと
お化粧を落とすのに欠かせない界面活性剤のことも知っておきましょう。
界面活性剤は水分と油分を混じり合わせる働きをする物質で、乳液やクリームにも必ず配合されています。
そのときは乳化剤と呼ぶので、その名称で聞いたことがあるでしょう。
界面活性剤は、クレンジング料や洗顔料にももちろん配合されています。
洗濯洗剤に配合されているのは、ご存じですね。
界面活性剤は油性の汚れを水で落とすのに、なくてはならない存在です。
毎日のお化粧やお手入れで、私たちは毎日何度も界面活性剤入りのものを使っていることになります。
界面活性剤を使うと、肌表面の油分も一緒に落とすことになるので、多量に使うのは肌を傷める原因になります。
よく油分が落ちるものほど、界面活性剤の含有率は高くなります。
(石けんに含まれる洗浄成分は、界面活性剤ではなく石けんの成分です)
より肌によいのはクリームタイプ
ではどのタイプのクレンジング料を選んだらいいのかですが、最もよいのはやはりクリームタイプでしょう。
水分油分とも適量な割合で、界面活性剤が多すぎないからです。
総合的に考えると、クリームタイプの中でも、適度な固さのあるものがよいです。
そして質のよいものを肌のために選ぶようにしたいものです。
簡単、手軽、有名人が使っているという宣伝に乗るのでなく、クリームタイプのものの中から自分にあったものを選んでいくのがおすすめです。
クレンジング料の選び方をまとめると
固めのクリームタイプのクレンジングがもっとも肌への負担が少ないです。
その中から自分の肌にあう、品質のよいものを選ぶようにするのがおすすめです。
自分にあった正しいクレンジング料を使えば、そのあとのスキンケアも有効に作用します。
反対にクレンジング料があっていないと、スキンケアをどんなに頑張ってもあまり意味がなくなってしまいます。
基礎化粧品の中でも最重要といえるのがクレンジング選びです。
洗顔料・自分にあった選び方
毎日使う洗顔料、あなたはどんな選び方をして使っていますか?
その洗顔料にした理由はいったいなんだったでしょうか?
最近では汚れを落とす目的以外にも、有効成分の含まれている洗顔料が販売されていますので、肌にもっとよいものになっているような気もしますね。
洗顔料の大切な役目は、肌の汚れをしっかりと落とすこと、これが最大の洗顔料を使う理由です。
色々なタイプの洗顔料がありますので、洗浄力や配合成分を見極めながら選んいきますが、実はとってもシンプルなんです。
洗顔料に含まれる成分について
洗顔料に含まれる成分ですが、洗顔料には美白になる成分、うるおいを残す成分など美肌に近づけるような成分が配合されています。
しかしながらこれらの成分はすすぎのときに洗い流されてしまうので、配合されていてもあまり意味のないものです。
洗顔時に何かを期待する気持ちはあると思いますが、洗顔は汚れを落とすだけに徹するのが、一番よいです。
肌がしっとりするなどの理由で配合されている油分は肌に残ると、肌を老化させる原因になるからです。
洗顔料に含まれる油分だけで比べる、昔からある白い固形石鹸は油分が5%、
洗顔石鹸は油分が10%~20%、
そしてしっとりタイプの洗顔フォームだと約30%の油分が配合されています。
石けんは体を洗うもので、顔は洗顔石鹸と決めていませんか。
石けんを使って顔を洗ってもいいんですよ。
白い固形石鹸は一番汚れが落ちやすいですしね。
それに比べ、洗顔石鹸は洗浄力が弱く、洗顔フォームはもっと洗浄力は弱まります。
そのため顔を白い石鹸で洗うと、強い洗浄力のため突っ張ったりする方は、やめてもよいのですが、肌の汚れを落とすには、固形石鹸が最もよく落ちるのは間違いありません。
洗い終わったあと指でこすってみて、キュっときしむくらいの洗い上がりが汚れ落ちがよいのです。
タイプ別による洗浄力の違い
クリームタイプや液状の洗顔料は、洗浄力は弱いです。
そして保湿成分のある洗顔料は、肌に優しいというイメージがありますが、肌の表面にうすく油でふたをした状態になり、その油が酸化して肌の老化の引き金になりかねません。
肌の水分は、表面の油分で膜をつくって逃がさないようにされいるのではなく、セラミドなどと結合することによって維持されているので、油分で薄い膜をするのは水分保持には意味のないことです。
保湿そのものは、汚れがきれいさっぱりと落ちた後に別にする方がよいのです。
洗顔料の中で、泡やパウダー状になっているタイプのものは、洗浄力がとても弱いです。
泡がたたないものは最も洗浄力が弱く、非常に敏感な肌か、アトピー性皮膚炎の肌用です、一般の人には向きません。
洗顔料は弱酸性がよい?
肌は弱酸性です。
そのため洗顔料も弱酸性がよいといわれますが、洗顔料は洗い流すものなので、肌を弱酸性に保つものではありません。
水道水は中性なので、洗い流した後は、肌は中性です。
そのため洗顔料は弱酸性でなくても、なんら問題はありません。
洗顔後につける化粧水を、弱酸性のものにすればよいだけで、最近の化粧水はほとんどのものが弱酸性になっています。
洗顔料の選び方
洗顔料は顔の汚れを落とすだけと考え、洗浄力がよく洗い上がりの肌をこすると、キュっと指がとまるくらいのものがベストです。
油分の多いものは、肌の表面に薄いまくをはるようなものなので、避ける方が無難です。
汚れをしっかり落とした後は、弱酸性の化粧で肌を弱酸性に保つようにすればよいです。
肌をいためないクレンジングと洗顔の仕方
毎日のクレンジングと洗顔は、無意識に行っていると肌に刺激を与えて、傷つける原因になることもあります。
肌への刺激を最小限にして、すこやかなお肌を維持できるお肌のお手入れ方法を行ってくださいね。
ちょっとした意識の違いで、お化粧落としだけでなく、お化粧しない日のお手入れも変わってくると思います。
クレンジング(化粧落とし)の仕方
ファンデーションでしっかりお化粧した日は、化粧成分をきれいに落としておく必要があります。
疲れたからといってそのまま眠ってしまうことのないようにしてくださいね。
まずは、おすすめのクレンジング方法からです。
肌をぬらさず、クレンジング料を手にとって、ひたいと鼻のTゾーンに伸ばして肌になじませます。
その次に頬などのUゾーンに広げ、最後に目元と口元にのばしてなじませます。
目元は特に皮膚が弱いので力を入れないようにします。
ぬるま湯をあらかじめ用意しておいて、洗い流します。
クレンジング料は肌への負担が大きいので、できるだけ素早く1分ほどで終わるようにします。
目元のポイントメイクが落ちにくいときは、そこだけオリーブオイルを使って落とすとよいですよ。
薬局で販売されているオリーブオイルをコットンに含ませて、目元や口元にのせて1分おきます。
コットンの裏に少ししみるくらいたっぷりとオリーブオイルを含ませるようにしてください。
にじんでくるので、コットンで軽くぬぐいます(力をいれないように)。
ポイントメイクをすべて落とすために、何度もぬぐうのではなく、少しアイラインなど残っていてもいいので軽くぬぐいます。
少しメイクが残っているかも、というくらいでも、後で洗顔をするときに落ちるので、あまり気にせずにクレンジングします。
そのあと、顔全体をクリームタイプのクレンジング料でクレンジングします。
クレンジングをすすぐとき、熱いお湯で何度もすすぐのはやめましょう。肌の乾燥の原因になりますから。
肌を傷めない洗顔の仕方
クレンジングのあと続けて洗顔をします。
お化粧の油分、肌から出た皮脂をお洗い落とすために、クレンジングをしたら必ず洗顔を行います。
汚れを落とそうとするあまり、強い刺激が肌にあたるのは肌を傷める原因になりますから、そっとなでるように洗うのが理想的です。
そのため泡をたっぷりとたてて、手の平と肌表面の間に泡の層をつくり、Tゾーンからなじませます。
洗顔料の泡はのせるだけで、肌の汚れを浮き上がらせることができるんです。
まず手を洗ってから、顔をぬるま湯でぬらしておきます。
石鹸をしっかりと泡だてます(泡立て用のスポンジやネットを使うと泡立ちやすいです)。
最初は、額と鼻のTゾーンに泡をなじませ、次に頬などのUゾーンに泡をなじませ、最後に最もデリケートな目元口元に泡をなじませます。
泡を転がすような気持ちで手のひらを動かします。
ぬるま湯で素早く泡を洗い流します。
泡が残っていないのを確かめて、タオルでそっとおさえるように水分を吸い取らせます。
お化粧しない日の洗顔
お化粧をしない日も、朝と晩は石鹸を使った洗顔をするのがよいです。
洗顔で肌にある油分を落としておくと、スキンケアの化粧水や美容液が浸透しやすいだけでなく、古い油分が酸化することなく肌の老化を防げるからです。
お化粧が薄いとき、粉白粉だけのときは、クレンジングをせず石鹸で洗顔するだけでも大丈夫です。
クレンジングと洗顔
クレンジングは肌になじませるようにつけ、一分以内で手早く終わるようにします。
熱いお湯で何度も繰り返しすすぐのは、肌の乾燥を招くのでぬるま湯で。
クレンジングの後続けて洗顔に移ります。
最も肌によいのは、泡をたっぷりたてて転がすように洗う方法です。
こすらなくても汚れはういてくるので、あくまでそっと洗い、水分をタオルに吸い取らせるようにそっとタオルを顔におくようにします。
肌への刺激を最小限にし、圧力をかけたりこすったりしないようにします。
化粧水の選び方
化粧水は肌のうるおいを保つのになくてはならないもの、というのは昔の話。
化粧水だけをつけていると、かえって肌あれの原因になることもあるのです。
今話題のビタミンC誘導体を含んだ化粧水なら、美肌効果がのぞめます。
お肌と水分との関係はどうなっているのか、化粧水はどう選んだらいいのでしょう。
肌の水分を保つのにしてはいけないこと
みずみずしい肌は美しいお肌の条件ですから、水分を補給することが大切!とばかりに、化粧水を何度も付けていませんか。
適度な水分保持は、健康なお肌には不可欠ですが、水分を化粧水で補うから、肌の水分が保持されているわけではありません。
むしろ化粧水をつけることで、乾燥を招くことにもなります。
それは髪を濡らして放置しておくと、パサパサっと乾いてしまうのとおなじことで、水分を保持することにはならないのです。
水分を肌が保湿するには、保湿成分が必要で、保湿力の高い肌がみずみずしい肌というわけです。
ですから保湿成分を多く含む美容液やクリームを使うのが、肌のためになります。
肌が乾燥していたり荒れているときには、化粧水ではなく保湿成分をたくさん含む、美容液やクリームを利用するのが、肌を健康に導くことになります。
化粧水は手でつけるのが基本
化粧水をたっぷりつけるのが常識のように言われていた時期がありましたので、コットンに含ませて何度もパッティングしている人もあるでしょう。
パッティングは皮膚を刺激をし続けることになりますし、強く何度も行うと、皮膚の毛細血管を傷つけることもありますから赤ら顔の原因になったりします。
またコットンの繊維が肌の角質層を傷つけることにもなり、、とてもよい方法とはいえません。
そこで肌を守りながら化粧水をつけるには、自分の手だけで行うのがベストです。
化粧水を片手にとったら、両手のひらでかるくなじませて、肌をおさえるようになじませます。
額や頬などを両手のひらでおおうように押さえてから、目の周り、口元、小鼻と、指のはらで押すようになじませます。
手のひらにあまった化粧水は、手の甲に伸ばすのもいいでしょう。
そのとき決してパチパチとたたいたり、力強く押したりしないうようにしてください。
そのようにしても化粧水の浸透がよくなるわけでもありませんし、刺激が毛細血管を刺激して、赤ら顔になったりシミの原因になってしまいます。
洗顔やクレンジングのときも同様ですが、顔の皮膚には刺激は禁物。
いつもそっと丁寧に行うのが基本です。
肌の引き締めやマッサージ効果も欲しいということであれば、そのときツボ押しをしたり、顔面のリンパマッサージなどは別に機会を持つようにします。
ビタミンC誘導体配合の化粧水の効果
化粧水だけでは水分保持にはならないので、あまり必要性のないものともいえますが、最近は美肌の有効成分が配合されているものが出ています。
それはビタミンC誘導体と呼ばれるもので、活性酸素の発生を抑えたり、ニキビ跡の改善に役立っています。
活性酸素はシミやしわ、たるみの原因になるものなので、いわゆる肌の老化が抑えられます。
ビタミンC誘導体はクリームより水に配合させた方が安定するので、化粧水に配合するのが有効なのです。
そこでこれから選ぶ化粧水は、ビタミンC誘導体配合のもの、または同じような水溶性の美肌効果のある成分の配合されたものが有効です。
※水溶性の美肌効果のある成分には、アミノ酸(天然保湿因子)、ヒアルソンサン、コラーゲン、ビタミンB3(ナイアシン)、各種抗酸化成分(リコピン、オウゴンエキスなど)があります。
化粧水の選び方と使い方
化粧水だけより、保湿成分を多く含む美容液やクリームを利用して、肌の乾燥を防ぎます。
化粧水のつけ方は、コットンでなく手を使うようにして、刺激を減らします。
力をぬいて、そって指のひらを使って押さえるようになじませます。
ビタミンC誘導体や美肌効果のある成分が配合された化粧水なら、肌の老化やシミの要因を防ぐことができるようになりました(完全にではありません)。
美容液の選び方と使い方
基礎化粧品の中では、美容液が一番高価なものを使っている、そういう人が多いと思います。
美容液を使えば、肌がきれいになって肌のコンディションもよみがえるという感じがしますし、それを期待して使っていると思います。
そんな期待度の高い基礎化粧品なのですから、本当によいものを選んでください。
これは一番真面目に選ぶ必要がありますよね。
一昔前は高価で少量のものが美容液でしたが、今ではいろいろなタイプのものが出ていますので、どんな点に注意して選んだらいいのか迷いますよね。
選び方とともに、使い方についてもおさらいしましょう。
美容液選びの注意点
美容液に求めることといったら、「美肌になれる!」ことですよね!
そうはいっても、「美容液」はこういうものとい定義はないですし、条件としてこういう成分をもっていなくてはいけないなんていう決まりもないのです。
そこで化粧品メーカーでは、様々なものを美容液として販売しているのが現状です。
それに「液」状のものばかりでなく、クリームっぽいもの、水っぽいものも出ています。
まずは美容液を選ぶ際に、どんなことを注意したらよいかを考えてみます。
配合されている成分の確認は大切
おしゃれなビンにはいった美容液、外観にも心を奪われますが、中身が最重要ですね。^^
美容効果が期待できる成分の確認を必ずしたいものです。
まずは保湿成分から。
1)最も保湿効果の高いもの
保湿成分の中でも最も保湿効果のあるものが、セラミドです。
湿度が下がっても水分を持続的に保つ力が強く、水をサンドイッチ状にはさんで離さない成分です。
セラミドのほかに保湿効果の高いものは、セラミド以外の角質細胞間脂質のスフィンゴリピッッドなど、大豆から取れるレシチン、脂質の一種であるステアリン酸コレステロールがあります。
2)水分含有力のある成分
次に水分含有力のある成分として、真皮にもともとある成分の、ヒアルソンサン、コラーゲン、エラスチン、そして血液中のヘパリンという成分の類似成分のヘパリン類似物質。
これらの成分は、セラミドに比べると価格が安いので、ハンドクリームやボディクリームなどに多用されています。
3)吸湿性のある成分
天然保湿因子の、アミノ酸、尿素、PCA(ピロリドンカルポン酸)など。
これらは保湿力は強くないものの、使用感がさらっとして心地よいため、化粧水によく用いられている成分。
PG(プロピレングリコール)、グリセリン、1.3BG(ブチレングリコール)。
これらはアルコールの一種で、吸湿性にすぐれているので、化粧品によく用いられている成分。
4)油分
クリームやオイルなど油分の多い化粧品のベースになっている成分。
鉱物油、植物油、動物油、流動パラフィン。
鉱物油は石油を分別蒸留させて得る油で、軟膏などの基材になるワセリンもこれです。
植物油はアボガドオイル、ホホバオイル、オリーブオイル、米ぬか油など、どれも聞いたことがありそうです。
動物油はスクアランオイル、ミンクオイルなど。
流動パラフィンは、石油から得た精製度の高い炭化水素類の混合物。
これらの油分は、水分にふたをするという発想で添加されている保湿成分です。
保湿力の高いものから並べましたので、保湿力の高いものが多く配合されているのを確認して、美容液を選ぶ参考にしてください。
美白成分配合の美容液
「紫外線によるシミそばかすを防ぐ」という表現で美白の効能をうたえる成分として、以下の九つのものがあります。
ひとつでも入っていれば、美白化粧品として医薬部外品の認可を受けることができます。
アルブチン、エラグ酸、ルシノール、ビタミンC誘導体、プラセンタエキス、カモミラET、トラネキサム酸、T-シクロアミノ酸、リノール酸、
他に、油溶性甘草エキス(グラブリジン)、ハイドロキノン、かきょくエキス、ルムプヤン、イモニガショウガエキスなどがあります。
紹介しておきながら、それぞれを詳しく説明することができません。
一応こういった名称の成分が、美白成分として配合されているということで、記憶の隅においてくださいね。
化粧品の成分表には、ものすごくたくさんの成分がのっているし、聞いたこともないものが多いのですが、一度でも名称を口にしてみるとふとした時に、美白成分だったような・・・と思い出せるきかっけになるはずです。
アンチエイジングの美容液
美容液の成分には、保湿成分、美白成分とともに、抗老化成分の含まれいてるものもあります。
肌を老化から守り、そして肌の代謝を促して積極的に老化に立ち向かう成分が、アンチエイジング成分といわれるものです。
例えば肌を守るには、ビタミンC誘導体、ナイアシン、ポリフェノール、甘草エキス、オウゴンエキスなどがあります。
詳しく意味を知っておければ一番いいとは思いますが、とりあえず名前を覚えておくだけでもいいですよね。
コラーゲンの生成を高めたり、美白作用があったり、ニキビにも有効、肌にハリを与えるなどで知られています。
また積極的にターンオーバーを行うなどで老化を遅らそうというのが、レチノール、AHA(ピーリング剤)、BHA(サリチル酸)。
レチノールは体内にあるもので、真皮のコラーゲンを増やす作用があり、しわ予防に使われる成分です。
目元限定で使うのが安心な使い方です。
AHAはピーリング剤のことで、グリコール酸、乳酸、フルーツ酸などです。
石鹸やパック、ふき取り化粧水、美容液などに配合されていいます。
週に1~2度の頻度からはじめて体を慣らしていく使い方をしてください。
BHAはサリチル酸のことで、ニキビ、ニキビ跡、シミ、小じわに非常に有効性があるとされている成分。
日本では0.2%までと限度が少量規制されているものです。
美容液は、以上のような美肌に導く成分を、いく種類も配合して販売されています。
肌にやさしい美容液は
さらっとした使用感のものが使い心地がいいと感じますが、中にはベタっとしたもの、固めのものなどもあります。
ベタつきの大きいものは、増粘剤という高分子化合物で、粘り気をつけていて、それが肌に刺激になることがあります。
粘度の高いものを使っていて肌があれることがありますので、さらっと感のあるジェルタイプのものを選ぶようにした方がよいでしょう。
美容液の使い方・塗り方
美容液は保湿、美白、アンチエイジングの成分が配合されているので、部分的に使用するのでなく、顔全体に塗るのが有効な使い方です。
一度手にとって、顔全体にさっとなじませてから、指の腹で丁寧になじませるようにします。
向きは顔の内側から外側に向かって、下から上に。
鼻は上から下に向かって。
最後に目の周りとフェイスラインを軽く押さえるようにすると完璧です。
作用の違う美容液を二種類使うときは、保湿タイプを先にし美白タイプを後にします。
水っぽいもの、油っぽいものとタイプが違うものをつけるのであれば、水っぽいものから先につけていきます。
美容液の選び方と使い方
美容液はさらっとしたタイプのものからまず選び、美容効果の高い成分を確かめて選びます。
美容液の成分には、保湿、美白、アンチエイジングの大きく三つの効果が凝縮されています。
自分の求める美肌効果のものを見極めるのに、知識も必要です。
複数の美容液をつけるときは、水分の多いものから、保湿目的のものからつけます。
手指のひらで軽くなじませるようにし、顔全体にたっぷりと塗るのが効果を高めます。
乳液とクリームの使い方
「乳液は化粧水の後に必ずつけるもの」と昔から基礎化粧のイロハのように言われていて、化粧水のすぐ横で並べて販売されていました。
そのため化粧水で補った水分を乳液でふたをするというスキンケア法を続けている人が今も多くいるのは、なじんだ化粧法を手放せないということかもしれません。
今では肌の仕組みがもっと解明されてきたので、乳液やクリームを使う人は減っています。
では、今後は乳液やクリームはもう必要ないのでしょうか? これからはどんな化粧法がより肌によいのでしょう。
乳液はもういらない?
肌の仕組みが今のように解明される前は、化粧水のあとに乳液をつけて肌の水分が外に出ていかないようにふたをするのが乳液の役目だと知らされてきました。
そのため化粧水と乳液は、セットで考えられてきて、容器やパッケージもセットでメーカーは販売していました。
今もまだ乳液の利用者は多く、化粧水の後、そして美容液の前にというステップで利用されているようです。
しかし、肌の水分を外からの油分でふたをしても、肌の水分保持には役立たないということで、肌の中で作られるセラミドの存在が注目されるようになっています。
すでに以前からある乳液そのものの存在は、あまり意味がないものになってしまっています。
それに代わって、セラミドなどの保湿成分をふんだんに含んだ美容液を利用するのが、最も肌の保湿力を高めるとわかってきました。
そのため、乳液でなく美容液に切り替えている人の方が、多数となっています。
ただ、乳液に保湿成分を配合した新しい乳液が出てきていますので、依然からのものを利用するよりは、新しい乳液を利用する方が、少なくなっていく肌水分を補えることになります。
乳液をつけるとき注意すること
乳液は水分と油分を同時に皮膚に補うことができるものですが、皮脂分泌の盛んな30代までは、使いすぎないようにした方がよいです。
ひたいや鼻の皮脂のでやすい場所には、乳液はつけない方がよいくらいです。
乳液のつけ方は、一度手のひらにとって軽く手のひらでのばし、顔全体になじませます。
それから中指と薬指のはらを使って、下から上、内側から外側へと向かってなじませます。
鼻だけは上から下へなじませます。
化粧水や美容液と同じように、指で押したり、パッティングしたりしないようにします。
クリームの利用法
基礎化粧品のうちクリームは、肌に油分を与えるものです。
ですから油分のあまり減らない30代までや、油性肌の人は必要のないものです。
30代といっても水分の量は減っていくので、肌の水分を保持するスキンケアは行った方がよいです。
肌の水分保持のためには、美容液を利用します。
ではクリームは必要ないかというと、皮脂の少ない目元、口元だけに使って油分を補うのがよい方法です。
目元口元は年齢を問わず皮脂腺が少ないことがわかっています。
この部分の乾燥が気になる人は、クリームで油分の補給をしていくとよいでしょう。
クリームの正しい使い方
まず洗顔します。
その後化粧水と美容液を顔全体にのばして、クリームを目元と口元になじませます。
薬指の先をつかって、トントンっとクリームをたたきこむようにしてつけます。
こすったり押したりせずに、目元口元だけに限ってつければ十分です。
ジェルのようなタイプより、ちゃんとこってりとしたクリームの方が、油分は多いですしクリームを付けているという実感があるので効果的です。
鉱物油入り乳液・クリーム
乳液にもクリームにも、鉱物油がよく利用されています。
鉱物油は石油を精製してつくった油です(精製するとは不純物を取り除くという意味です)。
昔は粗悪品もあって、油やけするなどの不満もありましたが、今ではそういったトラブルはありません。
鉱物油が肌に悪いというイメージは、今ではありませんので、心配なく使えるようになっています。
乳液とクリームの使い方・まとめ
乳液を使うなら、保湿成分を配合した乳液を使って保湿を意識するのが、よりよい使い方です。
乳液も化粧水や美容液と同じように、指のはらで肌になじませるようにつけます。
クリームは、皮脂の少ない目元、口元だけに使用します。
クリームは、薬指の先をつかって、トントンと軽くたたきこむようにしてつけます。
配合されている鉱物油は、安心して使えます。
肌に優しいファンデーションの選び方
ファンデーションを使いこなせていないと思っていませんか?
「乾燥肌だからクリームタイプを使っている」、「敏感肌なのでリキッドファンデーションを使っている」など、ご自分の経験や考えをお持ちになっていることでしょう。
でも調子のいいときと悪いとき、どんな風に使い分けたらいいのかわからないまま、ずっと同じタイプのものを使っていませんか?
お肌の状態は季節や年齢によっても変わってきますので、今の自分にあったファンデーションは何なのかを、もう一度おさらいしてみましょう。
肌への負担の一番少ないファンデーションのことも。
ファンデーションの種類と特徴
わかっているようでよく知らないファンデーションの特徴からみてみます。
◆クリームファンデーションの特徴(リキッドタイプファンデーション、ゲル状ファンデーションも同様)
クリームファンデーションは乳液のようなものの中に、色のついた粉(顔料)を混ぜ合わせたもので、分離しやすことから乳化剤を配合して状態を安定させています。
乳化剤は界面活性剤のことで、これが肌への刺激物になる可能性があります。
また液状なので当然水分を含んでいます。
そのため防腐剤はクリームファンデーションに欠かせません。(腐ってしまうのを防がなくてはならないからです)
もしクリームファンデーションを使っていて、肌に何らかの刺激があるとしたら、乳化剤か防腐剤のしわざと考えられます。
◆練り状のファンデーションの特徴
練り状のファンデーションは、色のついた粉(顔料)に油分が加えられて固さを安定させてあるものです。
パウダーと同じケース入りのものやスティック状のものがあります。
これは水分を含まないので、乳化剤や防腐剤をほとんど使っていません。
そのため肌への刺激は少なく、しっとり仕上がりカバー力があるのが特徴です。
ただ油分が多いのでニキビができやすい人は、注意しながら使うようにしたいファンデーションです。
◆パウダーファンデーションの特徴
パウダーファンデーションは水分を含まないため、乳化剤や防腐剤が入っていません。
そのためファンデーションの中で、一番肌への刺激が少ないので敏感肌の人や乾燥肌の人に向いています。
カバー力は劣りますが、ナチュラルなメイクには欠かせないお肌に優しいファンデーションです。
お肌のためにはパウダーファンデーションですが
お肌の状態が健康なら、どのファンデーションを選んでも、お好みで使い分けていけばよいのですが、お肌への刺激だけを考えると、一番刺激の少ないパウダーファンデーションを使用するのが、なによりよいといえます。
とはいえ、「パウダーファンデーションは粉浮きするので嫌だ」と感じている人が多いのも事実です。
そこでお肌の一日の変化を念頭にいれてメイクをすると、パウダーファンデーションでも粉浮きせずにすむので、そこを確認してみますね。
いつものように洗顔をして、そのあと化粧水をつけ、保湿成分を多く含む美容液を多めにつけます。
美容液が化粧下地の役目になるので健康な肌の人はこれでパウダーファンデーションをつければよいです。
粉浮きが気になる人は、美容液の後にもうひとステップ、保湿成分配合の乳液か保湿クリームを少な目に重ねます。
その後10分間、自分の皮脂と混ざり合うのを待ちます。
それからパウダーファンデーションを塗ってみてください。
最初は粉っぽく感じるかもしれませんが、1時間ほどすると、自分の皮脂となじんでいい具合になってきます。
朝のスキンケア後には水分が減っていきますが、時間が経過するにしたがって皮脂はどんどん分泌されていきます。
そんなお肌の特徴を知って、朝のメイク前のスキンケアには保湿をしっかりする、でも油分は少な目にするというメイクにした方が、時間がたったときにお肌への馴染みがよくなり、きれいな仕上がりが続きます。
人によっては、粉おしろい(ルースパウダー)の方が、粉っぽくならない人もあるので、試してみてはどうでしょう。
肌に優しいファンデーション選び・まとめ
クリームファンデーション・リキッドタイプファンデーション・ゲル状ファンデーションには、乳化剤、防腐剤が入っているので、肌の弱い人は刺激となりやすい。
ファンデーションの中で一番刺激のすくないものが、パウダーファンデーション。
パウダーファンデーションの粉浮きを避けるには、美容液の後に保湿成分配合の乳液か保湿クリームを少な目に重ねて、しばらく待つとよい。
油分少な目に朝のメイクをする方が、何時間か後には肌とのなじみはよくなっている。
特に季節の変わり目など、肌への負担が重なるとき、肌トラブルを起こしやすいときは、パウダーファンデーションが最もおすすめです。