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乾燥肌にはなぜ「かゆみ」がおこるのか/皮膚の外側・表皮の構造はこうなっている

乾燥肌になぜ痒みがおこるか

乾燥した季節、特に冬になると肌の乾燥を感じることが多くなります。

乾燥した肌は、アトピー性皮膚炎のように、カサカサがひどくなるとかゆくなってしまうこともあります。

肌のカサツキは冬だけとは限りません。

今まで乾燥肌とは無縁だった人が、カサつく肌になっていくこともあります。

原因は年齢があがる、ストレスが増える、食事内容が変わった、睡眠不足などいろいろあります。

乾燥した肌と痒みについて調べてきました。

乾燥肌の状態はどんな状態?

健康な肌のときには痒みなど感じませんが、カサつく肌になると時に痒みを伴うことがあります。

どうしてかゆくなってしまうのでしょう。

それは乾燥した肌は、肌の表面の角質層の細胞に隙間ができてしまうからです

角質層は何層にもレンガが積み重なっているように細胞が重なっていますが、隙間ができると角質層の下にあった痒みを感じる神経が、その隙間に入り込んできます

痒みや痛みを感じる神経は、角質層の下の真皮にはありますが、一番表面の角質層にはありません。

乾燥肌になぜ痒みがおこるか

それが、角質層に隙間ができることで、神経がその隙間に入り込んでくるんです。

そうなると、風が吹いたり、髪がふれたりしたくらいでも、刺激を感じ、かゆみの神経が動き出してしまいます。

すごく簡略化したイラストですが(さらにヘタですが)、こんな風に神経が角質層に入り込んでしまうんですね。

かゆみを起こさないためには

乾燥した肌は、かゆみだけでなく、皮膚の細胞の入れ替わりも遅れます。

また外からのあらゆる刺激に対して、敏感になってしまいます。

そのため肌の乾燥が続くと、よけいにターンオーバーを遅らせ、弱い肌が続くことになります。

弱い肌は、紫外線を吸収しやすくなってシミの原因を作りやすくもします。

そのため肌の乾燥は、放置しておくと肌を早く老化させることになってしまいます。

カサカサとした肌の場合は、肌の乾燥を防いで、肌の表面の細胞を健康な状態に戻してあげなければなりません。

肌の細胞を健康にするには、まずは皮膚に必要な水分と油分を補うことです。

スキンケア化粧品でいうと、保湿成分がはいったものです。

しっとりと潤って、キメの細かい肌であるほど表皮が健康ですから、乾燥しなくなるまで保湿を毎日しっかりするのが大切です。

保湿によって肌が保護されると、刺激を受けにくくなり、肌細胞の隙間がなくなってくれば、かゆみを感じる神経も真皮の方へおいやられます。

ほんのわずかの肌の乾燥でも、かゆみを感じることがありますので、まずはカサつく肌を健康な肌にもどすようにしてください。

健康な肌に戻すためには、まずは肌に適度な水分と油分の補給を。

そして継続して補給し続けることで、健康なターンオーバー(表皮細胞の健康な生まれ変わり)につながります。

角質のバリア機能を決めるのはセラミドだった

皮膚の表面

皮膚の最も外側にある角質層。

日本人ならいわゆる肌色をして、すべての臓器や細胞を、外からの侵入物から守ってくれる大切な働きをしてくれます。

また体の水分を蒸発して逃がさないようにして、快適に体を維持する大切な働きが角質層にはあります。

これらの働きは「角質のバリア機能」として知られていますが、そこにはセラミドが大きく関与していたのです。

セラミドこそがバリア機能を高める

「角質のバリア機能」が弱いと、うるおいのない乾燥した肌になって、ちょっとした刺激にもかゆみや痛みを引き起こしてしましますから、角質層を健康に保つのは、とても大切なことです。

そこで「角質のバリア機能」の働き健康なまま維持するにはどうしたらいいかですが、そこには「セラミド」が深くかかわっています。

「セラミド」というのは、角質の細胞をつなぎとめている、脂質のひとつです。

角質の細胞は積み立てたレンガのように並んでいますが、細胞のレンガひとつひとつをセメントのような働きでつなぎとめているのがセラミドです。

そのため細胞間脂質と呼ばれています。

セラミドは細胞間脂質の40%を占め、量が多いほど角質のバリア機能が有効に働きます。

セラミド以外は水分保持

セラミド以外の脂質も60%あまりありますが、同じ脂質といっても水と結合して、肌の水分を守り、外界から刺激から肌を守る役目をしていますので、セラミドとは別の働きをします。

肌の水分を守る細胞間脂質は、スフィンゴ脂質・遊離脂肪酸などの脂質ですが、セラミド同様、コレステロールのようなものを原料にして表皮で作られています。

角質層は丈夫なレンガの塀のように積み立てられて出来上がっていますが、セラミドが不足すると、角質細胞をつなぎとめる力が弱まり、レンガである角質細胞がぐらついてきます。

そうなると肌の内側からの水分が放出されやすくなり、角質細胞間の水分保持も危うくなってきます。

するとやがて角質細胞の一部がはがれるようになります。

角質のバリア機能が弱まると

角質細胞の一部がはがれてくると、肌を見たとき粉をふいたようなカサつきが見られるようになります。

こうなると角質層の表面が荒れているので、バリア機能も弱くなってしまうのです。

角質のバリア機能が弱くなると、強い風があたったり、髪が触れたりしただけでも、かゆみが起きる、また石鹸で洗っただけでしみたりするようになります。

お化粧もしにくくなるだけでなく、見た目の印象が悪くなりますから、女性にとっては絶対に起こってほしくない現象です。

とはいえ年齢があがると、セラミドの生産量は減少していきますので、徐々に乾燥しやすい肌へと移行していくのはやむをえません。

真皮の健康がセラミド減少を食い止める

健康な肌は角質のバリア機能が正常に働いているわけですが、その機能を支えている立役者はセラミドというわけです。

角質のバリア機能を弱めないためには、セラミドの量が十分に維持されなければなりません。

そのためにはセラミドのある真皮の健康が、とても大切になります。

年齢とともにセラミドを作る量が減っていきますが、真皮を健康に保つことでセラミドの減少も少なからず食い止めることができるようです。

皮膚の外側・表皮の構造はこうなっている

皮膚の外側・表皮の構造はこうなっている

私たちの体の全体を覆っている皮膚は、体の一番外側にあって、外界から体を守る働きをしています。

外側からの見かけだけで、乾燥肌とか脂性肌とかの肌のコンディションを判断しがちですが、実は皮膚は絶えず表面を作り替え、皮膚を入れ替えて、常に新陳代謝を繰り返しながら、私たちの体を守ってくれています。

そんな大切な皮膚の構造をまずは知って、正しくスキンケアするための知識をつけていきましょう。

皮膚の外側・表皮の構造

皮膚の一番外側

皮膚の表面

まずは皮膚の一番外側からです。

皮膚の一番外側、目に見えるところにある部分が、表皮と呼ばれる部分です。

表皮はさらに、最も外側の「角質層(角質細胞)」とその内側の「表皮細胞」とに分かれます。

角質層は、死んだ細胞で、やがて垢となって剥がれ落ちていきます。

約30%の水分を含んで、皮膚に触れるものすべてから体を守る働きをしています。

また体内の水分が蒸発して外に出てしまわないように守っています。

これら二つの働きを、角質のバリア機能とよんでいます。

洗剤を素手につけても、洗剤がしみこむことなく台所仕事ができるのも、海水浴で塩水に浸っても、体に塩水がしみこむことがないのは、この角質層のバリア機能のおかげです。

角質層は、顔面には0.02ミリほどの厚さしかありませんが、20層ほどにも細胞が重なってできています。

正常に角質層が働いていれば、約30%の水分を自ら作り出して、健康な肌表面を保っていますが、水分の保持が低下すると、乾燥肌になってかさつきを感じるようになります。

水分の量が減って乾燥肌になると、バリア機能は衰え、外界からの刺激が入り込んでくることになります。

バリア機能が衰えた肌は、ちょっとした刺激もその奥の表皮細胞の方に刺激がつたわり、かゆみや痛みとして感じてしまうことになるわけです。

ターンオーバー

皮膚の表面

また角質層は役目を終えれば剥がれ落ちていき、下から押し上げられてきた新しい表皮(角質層)へといれかわります。

この表皮の入れ替わりのことを、ターンオーバーといいます。

美容に関心のある方なら、ターンオーバーは28日周期だと、聞いたことがありますよね。

これは生まれて28日たった古い皮膚がはがれて落ちる体の仕組みのことです。

皮膚の機能が正常に働いていれば、皮膚の表面にできた傷は、ターンオーバーによって後かたもなく消えていきます。

また日焼け(紫外線)によってメラニン色素ができたとしても、表皮の中であれば、28日後には外に排出されることになるので、肌の色は元にもどります。

しかしながら表皮の下の真皮の層に色素が及ぶと、ターンオーバーしないので、ずっと色素が残ることになります!

真皮の構造や働きは、別のページで詳しくお話していますのでそちらを参考にしてください。

若いころには皮膚はいつも28日周期で再生されていくので、表面もきれいなのですが、40代になると28日でなく40日ほどもかかるようになるのです。

以前なら早く治った傷ややけども、なかなか治りにくくなり、色素も表皮の下まで沈着することが増え、シミもできやすくなります。

表皮細胞

さて、一番外側の角質層の内側には、生きた細胞の表皮細胞があります。

表皮細胞は約65%の水分を含んだ層で、外からの刺激を神経などに伝える働き、刺激に対してアレルギー反応を起こすなどして体を守ろうとする働きなどがあります。

顔面には約2ミリの表皮細胞があって、一番下の基底層で、新しい表皮の細胞を作り出し、上へ上へと細胞を押し上げています。

基底層は強い膜のようなものでできていて、その下の真皮の層を守る役目も果たしています。

血液から栄養分を取り入れて、表皮細胞を活性化させるとともに、ターンオーバーできない真皮を、強力に守る働きを担っています。

メラノサイト

また基底層では、紫外線に反応してメラニン色素を作りだす、メラノサイトがあります。

若いころは表皮細胞が活発に働いて、皮膚を健康に保てるようになっていますが、年齢とともに働きがにぶくなってくるのが知られています。

40代になると、角質層、表皮細胞ともに衰えてきて、ターンオーバーの周期が遅くなるだけでなく、角質層が厚くなり、表皮は薄くなっていきます。

基底層の働きも悪くなり、メラノサイとが表皮より下に落下するようになると、シミが消えにくくなります。

肌がくすんできたり、硬くなる、乾燥しやすくなる、小じわができるなど、気になるお肌の状態が出てくるのは、皮膚の本来の働きが老化とともに衰えてくるからです。

皮膚の外側・表皮の構造は、表皮細胞、メラノサイト、ターンオーバーといった皮膚の表面に近い部分についての知識をまとめました。

メラノサイトでシミができてしまるのもこういった仕組みでできています。皮膚の構造やターンオーバーの仕組みなどを理解していると、これからのスキンケアやコスメ化粧品の選びかたなどで役に立ちます。

スキンケアの方法や商品選びは正しいスキンケアの基本知識が必要

スキンケア

たいていの人が思うこと、こんなことありませんか?

「最近、年のせいかしら、微妙にシミが増えてきたみたい?これ以上増やさない方法はあるのかしら?」

「かさかさして肌の調子がなんだかいまいちなのよね・・・」

「毎日がんばってスキンケアしているはずなのに~~」

「この前見たテレビのスキンケア方法でやってみたけど、続かないのよね・・・」

毎日、毎日の生活には肌とのおつきあいも含まれます。なにとどうすればいいのか一緒に考えていきませんか?

コスメや化粧品、美容に関するテレビや雑誌情報も、イヤと言うほど身の回りにはあります。いっぱいありすぎて、どれを信じてよいかもわかりません。

こっちの雑誌では、「石けんでしっかり肌を洗いましょう」と出ていたかと思うと、テレビでは「強く洗いすぎるのは、かえって肌を傷めることになります。」というように、情報がバラバラです。

あなたのお肌を守るためには、そんな情報の一部分だけで判断するのでは無く、スキンケアの基本を知ることが大切だと思います。

あなたのお肌は、あなた自信で作り出すものです。それしか美肌への道はありません。

毎日の生活の中に、美肌への生活習慣を取り入れて、あなたに合ったやり方でお肌を大切にして行くことが大切です。

そのためのお肌の基本的な構造や仕組み、コスメ化粧品の基本を知らなければいけません。

キレイと言われる美肌を手に入れたいと思っているのは全ての女性だと思います。しかし、お肌の仕組みや性質については知らない女性が多いのも事実です。

スキンケアについての方法を身につけるために、お肌やコスメ化粧品の基本知識を知る必要があります。

宣伝だけに踊らされて、次から次へと新発売のコスメ化粧品ばかり買い換えるだけでは、美肌は手に入りませんし、お金の無駄となります。

 

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レモン

健康美容トレンド系の雑記ライター。なんでも興味を持たことを記事にするのが大好き。WordPress設定やデザイン、SNS担当。見やすくてわかりやすいブログ運営を心がけます。

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